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人文書院

貧困と共和国

貧困と共和国

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フランス革命初期に「近代社会」の秩序原理が提唱されて以降、そこに内在する平等主義と事実的に存在する不平等との乖離がどのように思想的に問い直され、七月王政期の「社会問題」認識の成立に至ったのか。さらに「社会問題」への対応策として、自由放任主義と社会主義との間に唱えられた支配層の諸思想を、「政治経済学」「社会経済学」「社会的共和主義」「連帯主義」の四潮流に区分し、十九世紀を通じたこれらの対抗関係を叙述することで、二十世紀に成立するフランス福祉国家を準備した思想史的過程を包括的に解明しようとする意欲的な試み。

☆ 第13回(2006年)社会政策学会奨励賞受賞

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