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人文書院

翻訳と雑神

翻訳と雑神

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姉妹書『日本のマラーノ文学』同様、豚=マラーノを基点に、マラーノ性と裏腹にある広義の翻訳実践の問題を本書は扱っていく。たとえば、『朝鮮民謡集』(岩波文庫)で知られる金素雲。彼は民族の言語が消滅することを憂い、民族の詩情を後世に残さんがために己の創作を放棄し、民話・民謡蒐集とその翻訳に生涯をかけた。いわば二重の意味で出自を詐称した行為であり、ある時期まで祖国韓国で売国奴と罵られたが、その翻訳の中身は驚くべきものであった。また、それを再訳する金時鐘(岩波書店近刊)の実践。これらに通底する翻訳者の使命/熱情を西脇順三郎や吉増剛造などの仕事とつなげ、アイデンティティと他者性の問題に鋭く切り込む。

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