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人文書院

近代日本の身体統制

近代日本の身体統制

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女性の身体を近代化させる劇場

西洋近代社会、とりわけ民主主義国家の象徴とみなされたレヴュー。パリで誕生したこの無個性の集団舞踊は、身体統制のイデオロギーとして、日本の女性の身体をどう捉え、どう規定しようとしたのか。戦前から戦後にかけての宝塚・東宝レヴューを概観し、西洋近代化する日本社会の身体感覚の変貌に迫る。


「民族性」と実際の身体のズレが当事者たちによって語られ続けていることは、注目に値する。「アジア人」としての身体、「日本人」としての身体、「西洋近代化」の身体という概念が、仮想としても意味を持ちえていた時代、レヴューにおけるダンサーたちはその身体に様々な意味を見出された。結局のところ、そうした身体が実体として力を持つことはなかったと言うことの証とも言えるだろう。今、私たちはその身体に、何を見出し直すことができるだろうか。身体そのものを読み解くことが実際にどこまで可能なのか。

(「おわりに」より)

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