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人文書院

制御と社会

制御と社会

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現代世界の最深部に潜行する――

物理的アーキテクチャとイデオロギーを貫き作動する「制御」の思考とは何か。管理社会論を更新する大胆かつ超高密度の理論的探求にして、世界の内奥を摑まんとする人文学(ヒューマニティーズ)の挑戦。

〈コントロールcontrol〉を「管理」ではなく「制御」と訳してみること。そのシンプルな試みから圧倒的強度をもって展開される現代世界の徹底的な読み換え。テクノロジーから人間の意識まで、社会の隅々に浸透し、なお拡大する「制御」という言葉の力を、情報理論から社会、経済、政治、はては脳科学までをも果敢に横断し、余すところなく分析する。人文学における凝縮された理論的研究の成果。

* * *

制御、そして、社会やメディアのプラットフォームを跨いで作動する制御表象の諸システムをめぐる、北野の鮮やかな分析は、メディア分析の厳密な意味での起源へとわたしたちを立ち返らせる。すなわち、個々のテクスト、個々のテーマの冷静な分析のみならず、芸術、政治、生命を横断するメディアなるものについての広範な理論化の作業に、である。映画研究およびメディア研究で、その博識と独創性において際立つ研究者である北野は、本書によって、分野を越え地域を越え、現代における最も重要な理論家のひとりとなるだろう。――リピット水田堯(南カリフォルニア大学)

現在という時制における制御を把握するためには、情報、社会、技術、理論、メディアを別々に扱ってはいけない。特定の理論家について論じても適切ではないだろう。とはいえ、この難題に取り組むことができる人は少ない。21世紀のディスコースを、星座表をつくるがごとく渉猟し、現在時における自己操作の有り様を追う、北野によるこの広大なプロジェクトがどれほどまばゆくても、目を逸らすことは許されない。――アレクサンダー・ツァールテン(ハーバード大学)

序章(PDF)→

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