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人文書院
シェイクスピアと身体
シェイクスピアと身体
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血と肉のダイナミズム―
―これこそシェイクスピア演劇
母親の子宮のなかで「料理」される胎児、ローマという体に授乳する魔女、死体を傍らにその解説をする解剖学者等々、近代初期の身体観、また演劇的身体を活用したシェイクスピア劇の秘密に迫る注目の書!
取り上げる作品は、最初期の悲劇『タイタス・アンドロニカス』と、後期の『ジュリアス・シーザー』『コリオレーナス』『アントニーとクレオパトラ』のローマ史劇四篇(各作品の梗概も記す)。
歴史的なレイプ表象、初期近代の産科学、解剖学、授乳観、身体としての国家観(巨大な胃袋としての国家)、悪魔の身体等々の身体史の知識を活用して、シェイクスピアが当時の身体文化という土壌からどのような養分を吸収して、その演劇を形成したか、また、役者や観客、舞台空間を含めた演劇論的な観点から、身体と身体現象が劇作家にいかに大きな可能性を拓いたか、これらシェイクスピアの劇作家生涯に一貫する劇作術の秘密に迫る。
この「血みどろの」と形容してもよい論議は、ともすれば形而上的にのみ理解される傾向のあったシェイクスピア劇(ドラマ)の作品全体に通底する新たな鉱脈を掘り出し、かつてない瞠目すべき視点を提示するものとして、研究者のみならず、演劇やパフォーマンス、身体論などに関心を寄せる一般読者の一読をすすめたい
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