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人文書院

薔薇のことぶれ

薔薇のことぶれ

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奇跡的に遺されたおびただしい書簡群──そこには、『時禱詩集』や『ドゥイノの悲歌』の見事に整った舞台、自信に満ちた華麗な文章、読者を酔わせる詩の一節一節には見られない、絶望と懐疑に翻弄されながら、魂の言葉、魂の仕事を求めて、存在の試練にたゆたう百年前の詩人の姿と、リルケを愛し、リルケに愛された女性たちがくっきりと浮かび上がる

◆リルケ関係の写真、セザンヌの作品など掲載

『リルケ書簡集』を中心に、中でも妻クララに宛てた有名な「セザンヌ書簡」を取り上げるとともに、ヨーロッパのさまざまな国の、しかも知性と教養において傑出した女性たちに愛され、また自らも独特の女性観を持っていた詩人の一面に初めて迫る、前著『晩禱 リルケを読む』の姉妹作。

「こうしてリルケの書簡を読んでいる時、私は全く別のリルケを感じる。彼のとり乱した苦悩にあえぐ姿を読者は知らない。……まことに天才は測りがたい。生身の人間であることを忘れて、われわれはその作品のみをみとめようとするが、その背後に傷だらけのみじめな人間がじっとたたずんでいる。黒い鉄格子のはりめぐらされた現世の暗い室内から、夜空に時折光彩を放つ群星のような詩が生まれるのだ。幸か不幸か、私はこの書簡集に出会ってしまった。……」(本書より

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