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人文書院
脱暴力の臨床社会学
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被害者にも加害者にも傍観者にもならないために
DVやモラル・ハラスメント、児童虐待の男性加害者は、これまで慣習的に身につけた意識や行動を根本的に顧みることなく、社会のなかで「漂流」している。暴力の再生産を防ぎ、脱暴力に向かうために必要なのは、かれらとの対話である。
加害男性のカウンセリングに長年携わってきたからこそ見えてくる、暴力と結びついた男性性を手放すための方法、あるいは社会から暴力を縮減させるためのアプローチとは。臨床社会学からの画期的提言。
「加害の語りは未開発であり、言語化には「添え木」がいる。対人暴力には、問題行動、逸脱行動、触法行動、迷惑行為の幅があるので、司法や行政や第三者による何らかの強制力が発動され、介入があるべきだ。そうした行動の修正に自発的に向かうことのできる問題解決型司法、修復的正義、治療的司法等の必要性を提案している。そうした位置づけのもとではじめて加害の語りが本格的となる。本書は、加害の語りはいかにして可能になるのかという問題意識で描かれていく」(「はじめに」より)。
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