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マルクス哲学入門
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マルクスの思想を「善き生」への一貫した哲学的倫理構想として読む、ドイツ哲学界重鎮による本格的入門書。
複雑なマルクス主義論争をくぐり抜け、社会への批判性と革命性を保持しつつマルクスの著作の深部に到達する画期的読解。
「われわれは現在、マルクス主義の建築瓦礫を押しのけてマルクスの思考を露見させるという課題と機会とをもっている。」
「私の叙述は二つの想定を根底に置いている。第一に、マルクスの思考はその核心部において哲学として再構成し得ると想定している(哲学テーゼ)。……第二に、マルクスの思考は長年にわたって多くの方向転換と変化を経てきたにもかかわらず、哲学的命題や思考動機といった概念上の基本水準においては連続性が見出されると想定している(連続性テーゼ)。」(本書より)
「クヴァンテのマルクス解釈においては、ヘーゲルの相互承認論、対象化(外化)論、疎外とその克服をめぐる歴史哲学、およびフォイエルバッハの類的存在論を中心とする人間学構想が、その最も重要な前提として位置づけられている。そこからクヴァンテは、マルクスの労働疎外論における個と類とのあいだの否定的媒介性を、行為論を分析手法として用いつつ詳述し(第一章)、かつ、労働力商品論(物象化論)を「自動的主体としての資本」のマルクスによる冷徹な分析・描出に着目しつつ再構成し(第二章、第四章)、さらに解釈の全体を通して、資本主義のもとにおける疎外された人間の生を、個人の自律性と連帯性を両立させる「成功した善き生」へと向けかえるという存在論的な倫理学構想として展開していく(第三章、付録2)。」(訳者解説より)
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