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人文書院

シェリング政治哲学研究序説

シェリング政治哲学研究序説

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シェリングを政治哲学として読み解き、全体像の転換を図る画期作。
生誕250年、シェリング・ルネサンスはさらなる広がりへ。
ドイツ観念論を代表する哲学者シェリング。超越論的観念論や自然哲学などで名高いその思想は、近年世界的な再評価が高まっている。しかし、国家と宗教のあり方が揺れる革命の時代を生き抜いたシェリングが一貫して論じたのは、実は政治に抗するための政治哲学ではなかったか。つまり「反政治」という形で。シェリング研究の最前線を取り込み、「自由」「信と知」「ケノーシス」といったテーマを潜り抜け、このテーゼの論証に捧げられた新鋭による成果。
「シェリングは時代の大変換期にあたって、かれなりの仕方で時代に政治的に介入したのだ。本書では、かれの特異な政治性を「反政治Antipolitik」と呼びたい――これは「非政治的unpolitisch」と区別される。その含意については本書の序論で詳しく述べるが、さしあたり重要なのは、法や国家による支配が人間生活に浸透していくことを積極的に制限しようとする営為である、ということだ。そしてそれは、政治に支配されないための(メタ)政治とも言い換えられよう。」(本書より)
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