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人文書院

病原菌と人間の近代史

病原菌と人間の近代史

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「結核の潜在性」をめぐる認識と実践
結核の全人口的な感染が予期された近代日本社会において、感染後の身体はいかに統御されるのか。結核史における「潜在的なもの」を主題化することで、結核の顕在的な側面に焦点があてられてきた従来の見方を再構成し、新たな視座を提示する。
近代社会において人口の多くが結核に感染するという認識が、近代化を遂行しようとしていた日本でどのように共有され、そのような認識にもとづいた結核予防がどのようにしてつくられてきたのかについては、これまで通時的な考察がなされてこなかった。それに対して本書は、近代社会の多くの人々を潜在的な結核病者とする認識およびそうした認識にもとづく身体管理の構築を、日本の結核史を構成する重要な要素として記述した。本書が試みたのは、結核史における潜在的なものの主題化であり、病気による死や苦痛が顕在化しないときをめぐる思考や実践の歴史を跡づけることである。(「終章」より)

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