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人文書院
戦後ドイツと知識人
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アドルノを起点に照らされる、知識人たちの理論と実践。
知識人の言葉は、真空空間で生み出されるわけではない。戦後民主主義を模索するドイツを舞台に、アドルノ、ゲーレン、ハーバーマス、エンツェンスベルガーといった思想家・文学者たちは、どのような現実と格闘していたのか。書物だけでなく、ラジオ講演や六八年の学生運動との討論等の記録を踏まえて見えてくるのは、自己省察と対話になによりも重きを置きながら葛藤する言論人の新たな姿である。
「アドルノやハーバーマス、エンツェンスベルガーは、自らの置かれた状況下で、知識人としてのあり方を反省し、社会の改善に向けて、実践へと足を踏み出していった。そこに見出される知識人としての形象を手掛かりに、どのような道を切り開いていけるのか。「自己省察」と「討議」を媒介に、社会の不均質性をいかに纏め上げていくことができるのか。」(本文より)
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